コンビニを経営する前に・・・

 私、コンビニを約13年間経営していました。

最大5店舗経営まで拡大した時もありました。

コンビニ経営の始まりは2007年8月。1号店をオープン。

最初は1日の売上が30万円台しかありませんでした。

勿論、手取りはマイナス、、、

赤字です。

コンビニ経営する前は、コンビニの本部に勤めており、約10年間勤めていました。 

そして、社員独立制度を利用して独立オープンしたという訳です。

経験も豊富で満を持してオープンを迎えたわけですが、そう簡単には売上は上がりませんでした。

当初、儲からなかったのは、廃棄抑制ができなかった事、オープン時に採用した人を辞めさせる訳にはいかず、人件費が抑制できなかった事。

以上2点が主たる要因でした。

因みにオープン時に採用した初期メンバーはとても優秀な人が多く、何人か辞めるのを計算に入れて多めに採用しましたが、幸か不幸か誰も辞めず、、、私を苦しめる事になりました😅

早朝にとてもやる気のない女子高生が2人

午前中しか入れないという主婦が2人、お昼ならいつでもという主婦。

お昼から夕方までが2人。

夕方はオタクっぽいかわいい女子高生1人と普通のかわいい女子高生。そして不潔でガサツな男子高校生1人

22時から6時までフリーター2人。

こんな感じからスタートしました。

このコンビニは工業地帯の近くの店舗で、朝5時台からピークが訪れるというとんでもない誤算もあり、オープン初日は、不慣れな女子高生2人で対応していたのですが、品出しもままならずレジに行列!

おまけにレジの操作が不慣れなので質問攻めで、その都度レジ業務がストップで、、、効率悪すぎ!

オープン日3日間は本部の人がいてくれたからどうにかなりましたが、、、

ただ、ピークタイムが時給の高い早朝。

その後は閑古鳥

勿論早朝の人材も不足!

私は毎日早朝勤務が必要となりました。

そこで基本的に22時から9時までシフトに入る事にしました。

なので、コンビニにありがちな夕方の時間帯が管理不足となりました。

これがのちにまたトラブルを引き起こす事になった訳ですが、、、

それはさて置き

8月にオープンして、9月、10月、11月とずーーーっと赤字続き!

もうどうにかして〜

と頭を抱える毎日!

退職金も使い果たしてしまい、途方に暮れていた時、、、

本部に勤めていた時にオーナーから聞いた事がある

「国民生活金融公庫」というワードを思い出しました。

その時は、オーナーも大変だったんですね!

という過去の話をしただけなんですが、、、

まずは調べてみよう!

と、、調べてみると、、

事業主に融資をしてくれるところらしい。

しかも、新規事業者にとても優しく

営業実績がなくても融資可能との事!!

そこで融資ができるか相談に行きました。

この国民生活金融公庫・・・

国民生活金融公庫とは

2008年10月1日まで存在した、国民生活金融公庫法に基づく政策金融機関たる特殊法人である。通称「国金(こっきん)」。

独立して継続が可能な事業の資金のうち、一般の金融機関からその融資を受けることが困難で、かつ国民大衆が必要とするものを供給した。現在、国民生活金融公庫は解散し株式会社日本政策金融公庫に業務移管された。

この国民生活金融公庫略して国金が開業したての人々にはとてもありがたい存在でした。

しかし、借りたお金は返さねばならぬ事は変わりません、、、

儲からないのに働き続ける、、、

休みはない

急な予定外の出勤も頻繁にある

そして、借金をする、、、

何のために働いてるの?

本当の商売の厳しさが全くわかっていませんでした。

どんなお客様でも来てくれるだけでありがたい存在😭

発注を減らそうとすると

お客様からこんだけしかないの?

帰ろ〜🥹

すぐ近くに無敵の競合店があったので、そのコンビニと品揃えで比較される事が多かったです。

悔しくて悔しくて、、、

こっちが後から出店したのですから

あちらからすれば、うちの店が憎くてしかたないでしょうが、、、

もう一つ競合店があり、そちらは負ける気がしませんでしたが競合店はどんなお店でも競合するものです。

また借金か〜

廃棄減らしたいけど減らせない。

人件費減らしたいけど俺が雇ったし、、、

そのジレンマとの闘い

そうこうしているうちに、遅刻魔の早朝の女子高生が飛びました!!

来なくなりました😅

そんな事もするだろうなと予想していたし、、

腹立たしいけど、人件費浮くからいいや!

と感じました。

そして、今度は、、、

22時に出勤した時の事です。

不潔でガサツな男子高校生が

「お先に失礼します!」

と帰っているところで

持っている袋が角張っている、、、

怪しいと思い、、、

すかさず

おい!〇〇君!

何持って帰ってるの?

廃棄商品です、、、

悪いけどちょっと袋の中確認させて!

えっ!はい!とトーンの低い声で、、

はいっ!セブンスター2カートン発見!!

袋からおもっいっきりカートンの形が表現されてる状態なんですけど〜😅

何これ?

他の店で買ったっす!

お前高校生だろ!

買えるかいな!

嘘つくな!

はい!すいません!

今日だけじゃないだろ?

今日が初めてです!!

嘘つけよ!と思いながら、クビです!

といって、帰ってもらいました。

親とか呼ぶのも面倒だし、親も親だろうと思い、いなくなってくれるのが1番だと思いました。

ただ、こいついなくなるとシフトが、、、

17時から翌朝9時迄のシフトの日も出てきました。

人件費は削れるのですが、

このお店、工業地帯に近い場所ですが、近くに大学があることもあり、夕方のアルバイトの補充はできました。働いてくれる人もとてもいい人材が集まってくれました。

夕方が埋まり、深夜が埋まり、早朝が埋まり、、、

やっと全時間帯の人材が補充完了しました。

ということで、今度は人件費削減のために

適正なシフトを組む事に取り組める様になったのです!!

今度は、お客様があまり来ない時間帯のシフトを1本にする必要があり、パートやアルバイトに1オペをさせるのは、この時代には無理だと思い、私がやるのがいいだろうと考えていました。

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